不倫・交際解消・慰謝料問題の解決事例

不倫相手との関係解消

警察の介入により早期解決した事例

事案の概要

 不倫関係解消希望の男性よりご相談がありました。
 お客様は既婚者で、独身の女性と数年にわたって不倫関係にありました。過去に不貞相手の女性に対して、結婚する旨を告げてしまっていたことなどもあり、お客様から不貞相手に対して別れてほしいと伝えても全く受け入れてもらえませんでした。不貞相手からは、別れるなら妻にばらす、自宅に行くと言われ、怖くなったお客様は交際を継続せざるを得ませんでした。
 その後、改めてお客様から別れ話をした際に、話がこじれてしまい、不貞相手の女性が自宅まで来てしまい、結局、お客様の妻にも発覚してしまいました。
 お客様としては、別れようとすると、何をするかわからないと、益々怖くなり、不貞相手との接触を断つことができなくなってしまいました。他方、お客様の妻もまた、自宅に押し掛けられたらという恐怖を日々感じるようになり、精神的に不安定になってしまいました。
 困った、お客様が、不貞相手との接触を何とかして断ちたいと考え、ご相談にいらっしゃいました。

結論

 当事務所が事件を受任後、まず、当方が代理人として介入しました。それでも、当事務所からの警告を無視して、不貞相手がお客様の自宅付近で、お客様を待ち伏せするという事態になったので、お客様からその場ですぐに警察に通報してもらい、警察にも協力を求めて介入してもらいました。その後、警察から不貞相手に対して警告等をしてもらい、接触はなくなり、解決に至りました。

 本件のように、実際に自宅にまで押しかけてしまったりする不貞相手は多くはありません。自宅に行くと言っても、住居侵入罪などの犯罪になる可能性もあるため、なかなかそのハードルは超えられず、実行には移せないのが普通です。
 しかし、中には、本件のように自宅に実際に来てしまう方もいます。
 このような方に関しては、弁護士介入後に、弁護士からの警告を無視した段階で、すぐに警察に協力を求めて、警察との連携で解決に当たることも重要になります。

 まず、不貞相手が、非常に精神的に不安定になっているのは間違いありません。その状態で、接触されてきたときに、何とかご自身で対応しようとすれば、どちらかが、ケガをしたりしてしまい、もっと大事になってしまう可能性もあります。
 さらに、不貞相手に冷静になってもらうためにも、第三者である警察よりしっかりと注意警告してもらうことが重要になります。
 本件では、警察の協力がなければ解決はできなかったと思います。

 もちろん、何でもかんでも警察に通報すればいいということではありません。お客様の多くが警察への通報を躊躇されます。お気持ちもよくわかるのですが、本件のように、不貞相手の性格や状態から警察への通報や、協力を求めることが必須の案件があるのも事実です。その見極めをすることは簡単ではありませんので、まずは、専門官に相談の上、適切な対応方法を検討してください。